年間入院患者数は約600名前後です。気管支喘息は常時約250名程度、COPDは約150名程度が通院治療を受けています。肺がんの新規症例は年間約100例程度で、気管支鏡検査やCTガイド下経皮的肺生検などによる組織診断を行い、病期診断や遺伝子検索を行った上で治療方針を決定しています。
肺がんに対する化学療法、免疫療法、放射線療法、緩和療法など。画像診断と併行して組織診断を行い、進展や転移の状態、遺伝子変異の有無などの検査を施行したうえで、呼吸器外科や放射線科との合同カンファレンスにて治療方針を検討しています。手術適応がある早期の症例では当院の外科と連携して対応します。また、早期に緩和ケアチームと相談しながら症状緩和にも努めています。肺がん治療は、薬物療法の目覚ましい進歩により近年変化の時を迎えており、それぞれの患者さんの状態に応じた最善の診療を提供できるように心がけています。